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Zankoku-maru SAGA

書いた人 Aria・dreadnought

へぶれぐリング特別企画!

リングメンバーを使った小説を書きました。
あまり期待しないで見たい人は続きを読むをクリックしてください。
尚、予定ではリレー形式でそのうち誰かにバトンタッチするますよ。


この物語はフィクションですが、登場人物とかは結構関係あるのでその辺りはファンタジーと思ってみてください。




残酷丸は挫けない。
たとえ困難な過程の末に手に入るものが何も無くとも、たとえ100万ゴールドで買ったアイテムが100ゴールドの価値すらなくとも。
どのような困難ですら「ワロスwww」や「あるあるw」で済ませる彼はもしかすると伝説の偉人や大勇者になる可能性を秘めているのかもしれないが、残念ながら残酷丸はそこまで抜き出ても居ない。
むしろ平凡であり、カリスマ性の欠片すら見当たらない、要するに一般人である。
ついでに言うとヘタレである。
しかし彼はその平凡さを持って彼は愛されるのである。
そして彼はその平凡さを持って愛されている事を理解しない。


Zankokumaru SAGA
1-1 残酷丸、自由への失踪


アクロポリスでの生活にも慣れ始めた頃、残酷丸は何故自分がアップタウンへの通行許可がもらえないのかが不思議でならなかった。
アップタウンへの入り口には屈強な門番が立っており、中に入ろうとすると「通行証を出せ」の一点張りで相手にすらしてもらえない。
確かに他の人はカードのような通行証を門番に見せアップタウンに入っている。
その通行証の入手方法もわからず仕方なく残酷丸はダウンタウンを生活の拠点にしていた。
しかし実のところ、ダウンタウンに不満があるわけではない。
むしろ活気に溢れたこの町は交易都市の下町というだけあり、あらゆるものが揃うため生活しやすく、また田舎から出てきたばかりの残酷丸にはこのくらいの下町が丁度よかった。
それでもやはりいけるものなら行ってみたいのが人間である。
いつかアップタウンにもいける日が来るだろう、と漠然と考えながら今日もゴミ回収の仕事が始まる。


アクロポリスに来て残酷丸が一番最初に行ったのは就職活動である。
「何はともあれ職に就け」との先人からのアドバイスに従い、彼は掲示板に張ってあったダウンタウン清掃員募集の告知に飛びついた。
戦闘種族であるドミニオンの子供が冒険者にもならずに面接に来る。
清掃局の人間はそんな事など夢にも思ってなかったが、それでも本人のやる気が十分であったため残酷丸はアルバイトとして採用される事となった。
もちろん、先人のアドバイスはいわゆるファイターやスペルユーザーなどのジョブに転職しろという意味だ。
この世界のルールについて何も知らない残酷丸は完全に勘違いをしている。
だが職場の人間は皆「本人の希望だから」や「変な奴も居るもんだな」と思い特に疑問も持たなかった。
周りに間違いを正す人間が居なかった点に関しては残酷丸は不幸であったといえる。
しかしそれでも仕事には満足とはいかないものの特に不満も無く、仕事仲間も良くしてくれるのでそれなりに充実した日々を過ごしていた。
何より彼は何事もきっちりしていないと気がすまない性格のため「この仕事は自分に合っている」とすら感じていた。

しかしそれでもやはり日々が過ぎるごとに疑惑の念が大きく膨らんでいく。
同世代の人間はどう見ても自分よりも良い服を着ている上に定職についてる様子も無い。
これが一人二人なら問題は無いのだがあからさまに全員が全員そうなのでる。
それでも残酷丸は「きっと運良く給料の良い仕事にありつけたんだろう・・・」と考えるようにしていた。
しかしその疑惑が決定的に確信に変わったのは、自分より後にこの世界にきた後輩が、あっという間に自分よりもいいものを装備しているのを見た時だった。
「これは何か間違っているに違いない」
そう確信した残酷丸は仕事の先輩にその話をしてみる事にした。
「センパイ、あいつら皆どうやって金稼いでるんでしょうねぇ」と唐突に話しかけた。
驚いた先輩は「ナニいってるの残酷丸君、あいつら冒険者でしょ?そりゃ依頼とかこなしてるんじゃねーの?」と言葉を返す。
「冒険者・・・?」
「うん、その名の通り冒険して回る人の事」
「それどうやってなるんですかwwww」
呆れて苦笑いを浮かべた先輩は「いや、普通に冒険者って名乗るだけじゃないかな・・・」とつぶやくように言った。
謎は全て解けたといわんばかりに「テラニートwwwwそういうことは早くいってくださいよwwww」などと筋違いの文句まで言う。
「ってか、ドミニオンの子供で定職についてる人なんて残酷丸君しか居ないんじゃない?」
「ひぃ」

そうして彼は清掃員の仕事をやめ冒険者となる決意をする。
社長にその事を話すと「お前にもう教える事は無い」だの「旅に出るが良い若者よ」等と言われたが、特に気にすることなく二週間分の給料と餞別の品を貰った。
社長と職場の仲間たちに挨拶を済ませ、残酷丸は冒険の第一歩を踏み出す。
近くの道端に座り込み、手持ちのものを確認する。
資金は給料2週間で500G、アイテムは選別に貰ったのは剣を一本である。
多いのか少ないのか今の彼にはわからないが、これが彼が持つ全ての現金とアイテムである。
よく見ると剣にはレプリカの刻印がしてあり、しかもところどころ欠けている。
どう考えても回収したゴミの中から見つけてきた品にしか見えない。
というよりはついさっき自分が回収したゴミだった気さえしてくる。
それでも無いよりはマシな上に今からの冒険に必要なものだと思われたのでありがたく頂戴しておくことにする。
「この給料でアップタウンへの通行証が買えればいいのだが・・・まずは情報収集だ!」
今残酷丸は希望に満ち溢れている。
もはやゴミ回収やモップがけの日々は終わった、これからは冒険の時代である。

そう意気込んでは見たものの、ここで顔を出す重度のがヘタレマインドである。
「でも今まで皆俺のことどう見てたんだろう・・・ゴミアサリとか変なあだ名ついてないかな・・・」などと考えてしまい、結局一度でも見た事ある人には声を掛ける事が出来ず、残酷丸が一度も見た覚えが無い人が現れるまでじっと待つことにした。
一時間ほどたった頃ようやく目当ての一度も顔を見た事がない人を目撃する。
同い年くらいだろうか、頭にバンダナを胸にはサラシを巻いた女で手にはバールの様な物を持っている。
どうやら労働者のようだ。
もしくは犯罪者だろう。
のの目をしたその女は一度見たら忘れないインパクトを持っている。
この顔には見覚えがない、残酷丸はそう確信する。
縮みきった心を奮い立たせ、戦場に向かう残酷丸、彼の始めての戦いの始まりである。

「あの、すいませんアップタウンに行きたいのですが、通行証はどこで買えるんですか?」
「この世界ははじめてなんだね、ならまずタタラベについて教えましょう[゚д゚]」
いきなり強敵とエンカウントしたようだ。
だがこんなところで負けるわけにはいかない、いまこの女から情報を聞き出せなければ次はいつになるかわからない。
「あ、いや・・・アップタウンへの通行しょ・・・」
「タタラベは主に岩を叩く職業で」
「アップタウン・・・」
「ロボに乗れたりもする素晴らしい職業ですよ[゚д゚]」
「すいません・・・もういいです・・・」
残酷丸の心は折れ、あっさりと引き下がる。
もはやこの女に話は通じない、そう確信めいたものが生まれる。
しかし女は意に介さず話を続ける。
やはり話が通じない。
「まずタタラベになるには・・・」
その後、延々とタタラベについて熱く語る女。
何を言ってるか理解できぬその話を淡々と聞き流す残酷丸。
初戦は惨敗のようだ、世界は広い。

一通り講釈が終わったあたりでお互いに自己紹介をし女は自分の名をみんちと名乗った。
職業はタタラベらしい、どうりで押してくるはずだ。
残酷丸は清掃員です、と言いかけながら「冒険者の残酷丸です!」とハッキリ答えた。
一瞬まるで変なものを見たというような目で見られた気がした。
「それで残酷丸さんは、タタラベになるんですよね><?」
「というかタタラベが何なのかさっぱりです」
「・・・[゚д゚]」
「ひぃ」
「ひょっとして職業とかも何もわかってないです?」
「です・・・」
「でしたかぁ・・・ならアップタウンに行く方法も知りませんか?」
「です!!教えてください!!」
実にエンカウントしてからここまで30分である。
多少出鼻はくじかれ色々あったりしたが、どうにかアップタウンへ行く方法を教えてもらえそうな事にむしろ感動し、ついテンションが上がってしまう。
そうしているとみんちは懐から通行証を取り出しその名前をみんちから残酷丸に書き換えた。
「ところでこの通行証をみてくれ、こいつをどう思う?」
「すごく・・・偽造です・・・」
みんちはそっと残酷丸にその書き換えたばかりの偽造通行証を手渡し
「これがあれば"たぶん"アップタウンに行けますよ、私はもう1個あるのでそれはあげます。」
「うひょうwwwマジですかwwww」
「他の方法もありますが、説明が面倒になりました[゚д゚]」
「なるほどwwwwお礼にこの剣いりますかwwww」
「いやがらせですか><」
「ですよねーwwwほんとありがとうございます!!」
残酷丸にとってその時のみんちは神にも等しい存在に見えた。
夢の自由への切符を与えてくれたみんちは、なるほど確かに神だったのかもしれない。

惨敗と思われた初戦に見事逆転勝利した残酷丸はお礼もそこそこに小走りで可動橋へ向かう。
アップタウンには何があるのか、どんな世界が広がっているのか、全てが希望に満ち溢れている。
テンションはアクロポリスに来てから最高点に達し、いつの間にか自分が全力疾走になってる事すら気がつかない。
アップタウンへの入り口につくころには完全に呼吸を乱し、ゼェゼェと息を切らしながら門番に話しかける。
「ハァハァ、お勤めご苦労様ですwwww」
そんな残酷丸を見た門番は怪訝な顔をし「ちょっとまて、通行証を確認する」そう事務的に答える。
「こ、これです」
貰った切符が偽造だったことを思い出し一気に血の気が引いていく。
ばれたらどうなるんだ・・・などと思いながら祈るように門番を見つめる。
一通り通行証を確認した門番はじっと残酷丸の目を見る。
その視線だけで残酷丸は屈しそうになる。
凍りつくような時間、一秒はこんなにも長かったのか。
残酷丸のヘタレマインドが耐えられる容量を一気に超えそうになる。
すいません偽造でした、と誤りそうになる心を必死に抑える。
門番の視線は外れない。
「もしかしたらバレないかもしれない、でもバレたらどうなるかわかったもんじゃない。そういえばみんちさん「たぶん」とか言ってた気がしてきた・・・」
そう考える心はすでに負の方向へと大きく傾いている。
そうだ、捕まっても全部みんちのせいにすればいいんだ、そうだ俺は悪くない。
そう考えることでどうにか天秤はギリギリのところで均衡を保つことができた。


「よし、許可する、行っていいぞ」
門番の唐突な言葉にその均衡が破られる。
「え?」気の抜けた声を出す残酷丸。
「早く行け」
「は、ハイ!ありがとうございます!」
余りの混乱から意味不明なお礼をし残酷丸はアップタウンへと足を踏み入れた。
緊張から解き放たれドッと出る汗をぬぐう。
まさかこんなところで強敵に出会うとは思いもしなかった残酷丸はせっかく念願のアップタウンに入れたというのに、早くも披露困憊で周りを見渡す余裕もなかった。
よろよろと歩きながら大きな建物の前にベンチを見つけ、そこに寝そべりすぅと深呼吸をする。
徐々に視界が開け大きく広がる青い空が目に飛び込む。


ふと空にはたくさんの何か木のようなものが浮いているのが目に飛び込んできた。
そういえば聞いた事がある、この世界には飛空庭と呼ばれる便利グッズがあるという事を。
「あれが飛空庭かなぁ、とりあえずあれをゲットする事を目標にするかなぁ」
そうと決まれば善は急げ、残酷丸はまずは聞き込み調査からはじめる事にした。
飛空庭についての情報はすぐに集まった。
1.アイアンサウスで毎週パーツを貰えるという事。
2.飛空庭の帆は自作する必要がある事。
3.飛空庭の中には家を置くことができる上にアイテムを貯蔵する事も出来る事。
4.さらに飛空庭改造することで乗り物のように飛ばして移動できるようになる事。
「夢がひろがりんぐw」
残酷丸が最初にその感想を呟く頃にはすっかりとテンションも元に戻っていた。
そんな時だった。
「アイアンサウス行き、どなたでもどうぞ~」と書かれた看板を下げた飛空庭を目撃したのは。
「アイアンサウス行き?アッ、これが噂の飛空庭の移動か!」
そう思った残酷丸は反射的に飛空庭に飛び乗る、渡りに船とはまさにこの事、この船は希望の船である。
ただ問題があるとすれば、残酷丸は転職もレベル上げもクエストも何もせず、乗った希望の船は地獄行きだった、というだけの話である。
こうして残酷丸はアイアンサウスに向かうことになる。
これから2週間もの長き時を過ごす事になるアイアンサウスへと。

続く

comment

管理者にだけメッセージを送る

No title

[゚д゚]
次回はマルクトに感動した残酷丸がTTRBに転職するために今回転職してないんですね[゚д゚]

No title

なんだこれは・・・
しかも微妙に話し方とかが合ってる・・・

面白いのは間違い無いですが、すごくバカにされてるとしか思えない・・・・


ま、まぁ次回に期待・・・!!

No title

 素晴らしい! キャラクターを良くつかんでらっしゃる。
 残酷丸の戦いはこれからだ!!
プロフィール

へぶれぐ

Author:へぶれぐ
ECOゲーム内リング「へぶれぐ」の紹介ブログみたいなものです。
四葉鯖で地道に活動中。
メンバーも軽く募集中。
まずは「はじめに」をお読みくださると色々解ると思います。

(C)2005 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc.,/HEADLOCK Inc.,
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