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残酷丸サーガ 新章その2

はたして残酷丸の運命は!?


完結です。








朝起きてすぐに残酷丸は考えた。
もちろん借金についてだ。
正確にいうと麻雀の負債だ。
負債はちょうど3Mだが昨日のエンシエントアークの周回により手持ちのお金を1.5Mにまで伸ばしている。
確かに借金には届かない金額ではあるが、軍資金としては十分とも言える。
「ギャンブルの借金はギャンブルで返せ」
昔アリアがそんなことを言っていた気がする。
残酷丸としても嫌いな言葉ではないし、その通りかもしれないとも思う。
だが、15周AAを回して紙片二枚しか手に入らない今の流れで正直勝てる気がしない。
元手が無くなるだけならまだしも、最悪のパターンだと借金がさらに膨れ上がってどうにも手が出せなくなる可能性が大いにある。
しかして他に思いついた金策にはどうしてもクエストが必要になる。
このままでは袋小路に入り込みそうだ。
そんな憂鬱な気分が残酷丸に負のオーラを出させていた。
こういう時は誰かに相談してみるのも悪くはないかもしれない。
いつまでも一人で悩んでも仕方ない。
残酷丸はひとまず飛行庭を出ることにした。



残酷丸サーガ 

残酷丸博徒偏 その2



アップタウン南商人付近のへぶれぐスポットにぼんやりと向かいながら今後の方針を考える。
とりあえずクエストボードを確認する。
クエストは昨日使い果たしたばかりで、当たり前に今日補充された1しか残っていない。
頼みのクエストポイントプラスなどはとうの昔に使い果たしてるし、もてなしスタンプが貯まるのもまだ7日も先の話だ。
しかも都合よくクエストポイントプラスが出るとは限らない。
「うーん・・・」
唸りながらもとりあえず日課となっているスタンプを押し、出てきたアイテムには目もくれずすぐにポケットにしまいこんだ。
ポケットの中には昨日のアークで手に入れたメダルがジャラジャラと鳴っていた。


ダンジョンでDD石でも集めて売るのが早いか?
などと真面目な金策も考えてみるがどうにも性分に合わない。
そもそも大してうまくもないドロップ品を拾うこと自体がめんどくさい。
やはり男は一撃を当ててナンボだ。
しかしそのためにはクエストが足りない・・・
ダンジョンでボス退治を粘ってみるのも考えるが、1時間に一匹のペースと入手難易度を考えるとさすがに気が滅入ってくる。

そんなことをぼんやりと考えながらへぶれぐスポットに到着する。
そこではいつものように鍋がセレブ風を吹かせながら手持ちの服を次々と着替えていた。
一着で借金など楽に返済できる額の服を次々に倉庫から取り出す鍋をみて格差社会の一部を見た気がした。
借金や金策などとは程遠い世界の人間に今の悩みが解るわけがないと感じた残酷丸はひとまず鍋への相談はやめることにした。
何度か着替えたあと、今日は謎の黒いドレスのような服に決めたようだ。
他人の服に全くといっていいほど興味を持たない残酷丸はその名前を知ろうともしなかった。
彼にとってその服は「謎の黒いドレス」で十分だった。
鍋は次に足元のコーディネイトを決めるのか何度も靴を履き替え始める。
いろいろな靴を試しながらもどれもいまいち納得がいかない様子だ。
「いい靴が見当たらない」
突然の鍋の呟きにそれまでのコーディネイトを良く見ていなかった残酷丸は特に言葉が思いつかず
「さっきのでいいんじゃないですか」
といつも通りいい加減な答えを返した。
「・・・・ 露店で何か無いか探してみよう」
あまりの適当さに鍋は残酷丸の言葉が聞こえなかったようにカタログをじっくりと見始めた。



しばらくカタログを眺めてた鍋が急に声を上げる。
「お。クエプラスが結構安くある」
「いくらですか?」
鍋の言葉に残酷丸はすばらしい反応速度をみせる。
「一個1M」
「やっすw どこですかw」
すぐに教えてもらった露天を見る。
「ほんまやw」
残酷丸は急いで買おうとするが手持ちでは一つしか購入できない。
こうなると残酷丸が取る行動は一つしかない。
「狐様ちょっと10Mくらいかしてくれませんかw」
更なる借金の上積みだ。
「おk」
鍋は残酷丸に借金があることなど知らない。
鍋としても残酷丸がクジで十分な資金を得ていることは知っているし、彼ならいつでも返せるだろうと思ったうえでの承諾だった。
もし借金があることを知っていたら貸してもらえなかったかもしれない。
そういう意味でもさきほど相談しなかったのはナイスな判断だったのかもしれない。
「ありがたやw」
残酷丸はあっさりと手渡された大金に手持ちのお金を合わせた11.5Mで合計11個ものクエプラスを購入した。
一つで3回分のクエストポイントが補充されるクエプラスを11個、全部で33回分のポイントとなる。
さらに今日の補充分とあわせると合計34分のクエストが出来る計算だ。
さすがに34回もやれば一個はブーストが、あるいは2、3枚は光紙片がでるはずだ。
昨日の分を合算すると合計49回にもなる。
これで出ないわけがない。
仮に光紙片だけでも3枚ほど出ればアリア借金と鍋借金を合わせても完済となる上、うまくすれば手元にお金が残る。
残りのお金は500kしかない上に借金は13Mにまで膨れ上がるが、残酷丸にとってそれは何の問題でも無かった。
「これしかないwww」
残酷丸ははやる気持ちを抑えきれずにノーザンシティへと向かっていった。





最後のクエストが消費されクエストボードには再び0の数字が点った。
残酷丸は手元に残ったアイテムを確認する。
闇紙片が4枚と光紙片が1枚。
そしてやはり大量のタイニーメダルだけだった。
さすがにまずい。
コレを全部売り払ったとしてもせいぜい6Mがいいところだ。
メダルは勘定に入ってないが、全部売れたとしてもたいした値段にはならないだろう。
アリアと鍋の借金をあわせた13mにはどう背伸びしても届かない。
「これはいよいよまずいw」
そう思いながら紙片を全て買い取りゴーレムに叩き込んだ。

残酷丸はそうして得た6Mを使いクエプラスを買い足すことにする。
さすがに1Mで売っていた露店にはもう一つも残っておらず、仕方なく検索で一番安かった1.2Mのクエプラスを5つ購入した。
半ばヤケクソ気味のオールインであるがもはやココまで来たらもどる道はない。
15回でブーストを出せばいい。
それだけの話だ。
シンプルでいい。
残酷丸はそう思いながらもう一度戦場へ向かう。
その途中にアリアが昔言っていた言葉を思い出す。
「ギャンブルは借金してから、失うものを全て失ってからが本番」
いまの残酷丸はまさにそんな気分だった。
そして今までの残酷丸は最終的には引きの強さでギャンブルに勝っている。
瀬戸際で負けないのが本当の強さだ。
残酷丸はそれを持っている。




持っているつもりだった。
手元には5枚の闇紙片と1枚の光紙片が握られていた。
枚数はいい。
問題は色だ。
これが逆なら良かった。
何の問題も無かった。
だが闇が5枚では買取に投げ入れたとして2.5Mがいいところだ。
光はまぁ4Mくらいにはなるかもしれない。
それにしてもあわせて6.5Mだ。
行く前に比べると500kほど増えた計算になる。
だがやはり借金返済には届かない。
アリアの分は返せるとしても鍋の分が逆立ちしても無理だろう。
もう一度この金でクエプラスを買いさらにアークへと行くプランも考えたが、一日中アークで激闘した体はとっくの昔に疲れ果てていた。
さすがの残酷丸もこんな疲労困憊の体でアークに行く気にはなれなかった。

「どうしたものか・・・」
アークの外にはすでに夜の帳が下りていた。



アークからアクロへと帰った残酷丸はとりあえずいつものようにへぶれぐスポットへと向かう。
そこには鍋とアリア子がいつものようにたむろしていた。
二人はいつものように不毛な会話を繰り広げているようだ。
いまいち聞き取れなかったがかなりどうでもいい話題なのは間違いがなかった。
幽霊がどうとか、鍋の部屋に居るとか、途中からきいてもわけがわからない。
残酷丸はその会話のあまりの不毛さに気が滅入ってきた。
いつもなら全く気にならないのだが今日はどうやら本当に疲れているようだ。
「もう今日は帰って寝よう」そう思いもう家に帰ろうとした時、残酷丸に気がついたアリアが声をかけてきた。

「あ、昨日のライター返すねw ごめんごめんw」
「あー、俺も今思い出しましたw」
「すまぬw」
「いや、家にまだ大量にあるからいいんですけどw」
「まじでw」
「うむ、だいたいカートンで買うからライター毎回貰うんですよね」
「なるほど」
ライターを返して貰った残酷丸は
「まぁ今日はもう帰りますね」
と、もう用事は無いかのように言った。
それを聞いたアリアは何かよからぬものを感じ残酷丸に聞く。
「え、マジで?どうしたの?何かすごい疲れてるっぽいけど」
「今日一日中アークに行ってたんですよね」
「www」
「ですかw」
アリアと鍋は失笑を漏らす。
「何でアークに行ってたの?」
アリアのその質問に残酷丸は嘘をつくことも出来た。
暇だったから、その答えで十分な状況であったが、残酷丸は素直に答える。
「借金返済のためにアークで稼ごうと思ったんですけど、借金が増えて終わりました」
「え?」
「え?」
鍋とアリアが同じ反応をする。
残酷丸は少し面倒だが詳しく話すことにした。
「話すと長くなるんですけど」
「ふむふむ」
アリアはそううなづくと「じっくりと話を聞きますよ」といった風な雰囲気を漂わせる
「借金してまでクエプラスかってアークに行ったのですけど、見事に不発に終わりました」
「(゚д゚)」
「・・・ ていうかそんなに長くないw」
「ほんまやw」
「www」
「そもそも何で二人から借金することになってるの?」
「まぁ詳しく話すとですね・・・」


昨日から今にかけて身の回りに起こった事件を一通り話した残酷丸は何故か妙にすっきりしていた。
事の顛末を聞いたアリアと鍋が爆笑していたのがそう思わせたのかもしれない。
とりあえずウケたしこれでいいかな、といった感情が芽生えた事で必殺技とも言える開き直りが見事に発動したとも言えるだろう。
「あほすぎるw てかなんで鍋お金かしたの?w」
「ていうかウチの時点でアリアさんからお金借りてるとか知らないしw」
「残酷丸、そこは話そうよw」
「話したら貸してくれないに決まってるじゃないですかw」
「たしかにw」
「www まぁ面白かったし、ウチはししばらく後でいいよw」
「ありがたやw」
「鍋セレブすぎw でもこっちは出来るだけ早くお願いします」
「ひぃ」
「まぁもうちょっと待つけどw」
「ありがたやw それじゃせめてこのメダルをあげますw」
残酷丸はそういうとポケットからカッパー、シルバー、タイニーといった色とりどりのメダルを取り出す。
「なにそれ?」
「AAで残った遺産です」
「いりませんw」
「いらないw」
アリアと鍋は同じ反応をする。
「そんなw」
「何枚ひろってきたんですか?」
「軽く40はありますよw」
「おおすw」


メダルを見せてもらっていたアリアがふと異変に気がついた。
「あれこれ一枚ちがうよ?」
「え?」
残酷丸は驚いて声を上げる。
アリアがメダルの山から取り出した一枚のメダルは金色に輝くメダルだった。
「これECOメダルじゃん」
それは現在アクロポリスに流通するコインの中でも一番高価な物だった。
「ほんまやw でもいつのまに・・・ 手に入れた覚えがまったく無いんですけど・・・」
残酷丸はいつの間にか沸いて出たメダルに首をかしげる。
「もてなしで出たんじゃ?」
鍋の言葉は残酷丸の言葉を一瞬にして解凍させた。
「そういえばそんなものもありました」
普段からもてなしタイニーのアイテムは捨てる物と決めている残酷丸だからこそもてなしタイニーで出たECOメダルにまったく気がつかなかった。
それにメダルだらけアイテムの中に一枚違うメダルが出てきたとしても気がつかなくても不思議ではないのかもしれない。
「これたしか5~6Mはしますよね」
残酷丸は記憶を頼りに聞いてみる
「するね」
市場通の鍋が答える
「狐様に金を借りる前にスタンプ押したんですけど、そのときに出てたんならこれ売ってアリアさんに借金返済すれば何も問題はなかった」
「www」
「あほすぎるw」
「狐様、借金これと5Mでいいですか?w」
とりあえず金額が大きい鍋の分の借金を返そうと考えた残酷丸はメダルと現金の組み合わせでの返済を提案する。
「ウチはそれでいいよ」
同等の価値があると思われる提案に鍋も悪い取引ではないと考えたのかあっさりと提案を呑んだ。
「あ、あの、私の分はまだですか?」
それを見てアリアはそう言う。
「すいません・・・まだです・・」
「まぁいいだろう・・・」

そんなやり取りを見ながら鍋は言う。
「せっかくだしちょっと引いてくるかな」
「まじでw」
「まじでw」
残酷丸とアリアは同じ言葉で反応した。
「ギャンブラーすぎw」
「残酷丸がいうなw」
「たしかにw」
「www まぁちょっと行ってきます(`・ω・´)>」
「がんばってw」
「即消費とかセレブすぎw」
残酷丸とアリアはそういって煽るように鍋を送り出した。
二人は違う言葉を発したが心の中では「ゴミが当たれwww」とまったく同じ事を考えていた。



しばらくして帰ってきた鍋は妙にご機嫌だった。
「え、まさかいいもの出たんですか?」
空気よんでwと言わんばかりの残酷丸に鍋はかばんから取り出した靴を見せる。
「バレエシューズ♀」
鍋は靴を手にし一言だけ当たったアイテムの名前を告げた。
そして今朝着替えてた謎の黒いドレスに合わせるように手に入れたばかりの靴を履いた。
「色的にもちょうど欲しかった」
「それ結構当たりのほうじゃないですか」
「おめでとう~」
「(`・ω・´)」
「でも本心で言えばもうちょっとゴミが当たって欲しかった」
「だよね、ココは鍋が空気を読むべきだった」
「ちょw」
いつものような空気を感じることが出来た残酷丸は、すっかりと気分が軽くなる。
そして同時に今回の事件の終わりを感じた。
「まぁアリアさんへの借金は残ってるけど、そのうちなんとかなるだろう」
実際にはまだ問題は残っていたが、もうきっと大丈夫だろう。
そう思いながら残酷丸は煙草を吸いにそこを離れた。


いつもの場所で煙草を吸っているとこれまたいつものようにアリアがやってきた。
「ライター貸しましょうか?w」
「いやいいよw もってるw」
「おkw」
「ところで結局いくら手元に残ったの?」
「狐様に5M渡したので今は1.5Mですね」
「ほう」
「そういえば今朝の時点で1.5Mもってたから、今日一日いろいろやったけど結局手持ちは何も増えてなかったw」
「無駄骨すぎw」
「ですね・・・」
「あほすw」
「というわけで借金まだ足りないんで待ってくださいw」
「別にいいけどw」
「ありがたやw」

アリアは煙草の火を灰皿に押し消すと時計を見ながら残酷丸に言う。
「まぁ微妙な時間だけど暇だしこのあとお金かけずに軽く麻雀でもやらない?」
「いいですけど、どうせやるなら闇麻雀でw」
「まじでw」
「借金を返すwww」
「ふえるよw」
「ふえぬw むしろ取り返すwww」
「どうやってw」
「倍プッシュでwww」
「おkwww」
「うひょうwww」
「うひょうwww」
「今夜は不夜城だぜwww んじゃちょっと卓確保してきますwww」
残酷丸はそういうとアッというまに雀荘へと駆け出して行った。
時計の針は12時をさしている。
夜は始まったばかりだった。



残酷丸サーガ 

残酷丸博徒編 おしまい。

comment

管理者にだけメッセージを送る

No title

借金がふくれてふたたびアークに向かうあさしんさんの後姿がみえる・・・!

会話がすごいリアルでおもしろかったです
なべさまがいい味だしてるw

No title

現実の残酷丸はわりとほいほいブースト引くのでそこまで困ることはなかったw

No title

このお話の残酷丸の運のなさがひどいw

さすがにそこまで出なさすぎたら諦めてよそもの辺り行きそうですねw


まぁ、何となくデジャヴを感じたり感じなかったりとうまいこと書かれてあって楽しめましたw

次回作に期待しています!

No title

次回作のためには残酷丸の普段の行動をよく観察する必要があるので、いろいろと面白いことをやってくださいw
プロフィール

へぶれぐ

Author:へぶれぐ
ECOゲーム内リング「へぶれぐ」の紹介ブログみたいなものです。
四葉鯖で地道に活動中。
メンバーも軽く募集中。
まずは「はじめに」をお読みくださると色々解ると思います。

(C)2005 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc.,/HEADLOCK Inc.,
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